威圧は今すぐなくなればいいと思います
「さてと、行きますか。」
被害者のイムの勤務先に着くとジェジュンは、やる気満々の態度で事務所のドアを開けた。
ユンホは、捜査になれば真剣になるのかと思いながら、後に続いた。
イムミンの勤め先であるソン商事は、表向きは輸入雑貨を扱う会社になっている。
確かに、その業務も行ってはいるが、実際のところは、暴力団の金をプールし、流すためのダミー会社であることは間違いないらしい。
それは、ここへ来る前に、ジェジュンが生活安全課に問い合わせて確認済みだ。
「はい。警察です!
ちょっと調べさせてもらいますよ。」
ジェジュンはわざと明るく大きな声で、事務所中に響き渡るように宣言した。
事務所の中にいたのは、20代前半に見える若い女性と、30代半ばぐらいのスーツ姿の男性だけだった。
「ちょっと待ってください!
何ですか?いきなり。
調べるって一体どういうことですか。」
手前にいた女性が慌てた様子で立ち上がった。
「あんたら、ここの社員のイムミン氏が殺されたことは知ってますね。」
「え、ええ。」
「だったら、捜査に協力するのは、当然のことじゃないかな?」
ジェジュンの言葉に、女性は救いを求めるように、部屋の奥にいた男性に顔を向けた。
「随分と横暴ですね。
捜査令状はあるんですか?」
奥にいた男は、焦った様子も見せず、むしろ、わざと余裕のある振りをしているような素振りで訊ねてきた。
この男、ヤクザには見えないが、もしかしたら組関係者なのかもしれない。
「令状?ないと困るのか?」
「なきゃ、調べてもらうわけにいかないですね。」
「へぇ・・・そうか。」
ジェジュンは思わせぶりな笑みを浮かべた後、真顔で相手を見すえた。
今時、家宅捜査に令状が必要なことぐらい素人でも知っていることだ。
だから、断られるのは当たり前なのだが、ジェジュンはなぜか落ち着いていて、欠片も引く意志はないようだった。
「それは、警察に見られて困るもんがあるって言ってるようなもんだな。
最近のヤクザは親切だなぁ・・・自ら白状してくれるなんてさ。」
「ヤクザじゃないですよ。」
「ヤクザだろ?警察相手にとぼけんなって。」
ジェジュンは、鼻で笑い飛ばして、
「よく考えろよ。
今、俺たち二人に調べられるのと、令状を持ってきて、大勢に大々的に調べられるのと、どっちがいい?
今なら、殺人事件に関係ないことなら、見て見ぬ振りをしてやることも出来るぜ。
どうせなんぞイケナイことやってるんだろ?」
あからさまに脅し文句を口にした。
男は、ジェジュンの言葉に、無言のまま、必死で頭を働かせているようだった。
本音では、誰かに助けを求めたり、どうすればよいか対策を教えてもらいたいのだろうが、ジェジュンの威圧的な態度に電話一本かけることが出来ないでいるようだ。
「OKOK!
それじゃあ・・・イムミンのデスクとロッカー、それから関わっていた仕事に関する資料を全て見せてくれ。」
返事がないのは了承した証だと、ジェジュンは男に指示を出した。
それでも動かない男に、
「おい!早く見せろや!」
と強い口調で命令すると、男はギクシャクと動き始めた。
どっちがヤクザなのかわからないとユンホは困惑したが、口を挟むとまた面倒なことに成りかねないので、静かに様子を伺うことにした。
「こっちです。」
覚悟を決めたように、ジェジュンをパーティションの奥へと案内した。
ジェジュンに逆らって、組の裏の仕組みまで明らかにされたら、自分が組から報復を受けるとでも考えたのだろうか。
「ふ~ん。イムミンだけ特別扱いか。」
そこには事務机などはなく、ソファセットとテレビがあり、その周りはキャビネットで囲まれていた。
「ここで何をしてたんだかねぇ・・・。」
ジェジュンは茶化すように言って、ソファに腰かけた。サクサク更新 ・・・出来るかな いいね 、ありがとうございます
威圧 アニキのタント
弁護士の松本常広です。 最近事務所ウェブサイトをスマートフォン表示対応にしようと考えています。「最近」といっても7月位から計画はあるのですが、忙しくて後手になっています。せっかくなので紹介文等にも手を入れようかと欲張っているためです。 さて、今日は事務所ウェブサイトにも欠かせない写真、というか写真加工についてです。 初回相談者との雑談で、法律事務所を選ぶ基準について伺うことが良くあります。その中で弁護士の「顔」を気にされる方も結構いらっしゃいます。 別に美男美女を求めているというわけではありません。……そういう需要もあるのかもしれませんが、そういう人達は以下のような記事を見て探すのでしょう。 NAVERまとめ「イケメン弁護士三十選」https://matome.naver.jp/odai/2137643270955383301(修習同期が二人も入っているではないか……) 初回相談者に伺ったところだと、・まじめそうか・熱心に相談にのってくれそうか・怖そうじゃないかといったものが良く挙がります。 バラエティー番組で弁護士を見かけることも増えましたが、弁護士は「怖そう」と思っている方もまだまだ多いようです。 法律事務所を探すときに弁護士の「顔」も見るということであれば、印象が良さそうな顔写真をアップしておくにこしたことはありません。ということで、ウェブサイトのスマホ対応化と一緒に写真も変えようと思っています。 現在事務所のウェブサイトにアップしている写真はこんな感じです。 移転前の事務所で撮影したものですし、髪形も今と違います。 写真館で撮影してもらうことも考えましたが、事務所で撮影することにしました。写真館で撮った写真はかえって威圧感を与える可能性があると思うからです。 撮影はカメラマンではなく素人の知人に頼みました。 幼いころから親族に二重に整形手術しろと言われていたこともあり、自分の顔は嫌いなので納得できる写真はなかなか撮れません。結局300枚位撮ってもらいました。 で、一応納得できたのが以下の写真です。 このまま使っても良いのですが、せっかくなので加工することにしました。使用するのはPhotoshopです。 少し写真が暗いので明度を操作。さらに、シミを消し、肌のツヤを出します。 仕上がりはこんな感じです。ネット上にPhotoshopの操作法が色々とアップされているので助かります。素人でも結構色々加工できます。 あまり写真をいじりすぎると、実物を見たときに驚かれる可能性がありますが、写真はあくまでも来所していただくためのきっかけの一つ。誠実に対応することで信頼していただけるよう努めています。 ではまた。