馬鹿が冷凍庫でやって来る
姉のお金を振り分けると…
残金が1万円しかないのに…
髪の毛をカットしたい。
今月はカットさえ出来ればあとは平気?♪
あのさー…
1万円しかなくてカットに4,500円で…？
食費と日用品代が明らかに足りないだろ…
給料前まで私が立て替えて妹ローンしてた姉。
姉があまりにも危機感がないので完全割り勘にして…私も家賃、公共料金を半分支払いして…自分の支払いもして…今月は車の頭金に10万円飛んで…
お給料直後からまた妹ローンなの？
私の負担ツライ…。
姉は私より勤務日数少なくて…
家事には非協力に近い。
最近は前よりはやってくれてるけど…
献立考えたり洗濯したり細々したことは私の隙間時間にやってます
今日も少しでも節約したくて無理しながら業務スーパー行く？って提案したのに…近くのスーパーでいいし。と姉が買い出しへ行ってくれました。
最近、買い出しは姉の担当。
私に時間的余裕がないので仕方なくです
姉に昼ごはんを作りながら、なぜ今日は業務スーパーに行こうか？と話した理由を説明しました。
肉類はまとめ買いして冷凍庫へ。
他はいつものスーパーで買って少しでも節約しないと今月は無理だよ？
姉は沈黙した後…
わかった。
それでいいし。
いやさー
あんたさー
あんたのせいで業務スーパー行くの私だよ？
車じゃないと遠いので
ただでさえ余裕がなくて不調な日々で…
やっと休みになっても朝から山盛りの洗濯したり献立考えたり…
旅人を散歩させたり…
朝ごはん作って、昼ごはん作って、夜ごはん作って…
なんかあるだろー。
最近は休みになると休みは病院に潰れたりするので行きたいスーパー行くと完全に自由時間が減る。
ここ数日はストレスから左耳の聴力が下がってます
お前はいいよなぁ…
休みにはドラマ見てスマホいじって終了できてさー。
愚痴ですね
食費削減頑張る
今の私は…削減よりもラクを取りたい体調なんよね…でも妹ローンを毎回使われると私が破綻する。
なんで？
なんでもっと頑張らないのかな。
私なんか安定剤飲んで暮らしてんだよ？
元気なあんたがなんで頑張れないんだよ。
いい加減にしてくれー
結局…割り勘しても変わらないやん…
冷凍庫 プラス100ccの余裕
そっと……
唇を離した。
離したそばから、またくっつきたくなる。
だから、話をする事にする。
じゃなきゃ麗香の唇を、
ずっと味わいたい衝動を抑えられない。
「…さっき、真崎先生に謝りに行ったんだ。」
「…お父さんに？」
「 ん。オレが急に辞めたばかりか、麗香にまで助けてもらう事になって。真崎先生のとこ忙しいのに、迷惑ばかりかけて……」
「…そんな。体調悪かったんだもん…仕方ないよ。」
「体調管理が出来ないなんて最悪だろ。自己管理出来ないなんて一番情けない…」
「…カズくん」
「…けど。真崎先生さ、全然気にしなくていいって言ってくれて……あなたと同じ目をしてさ。心配してくれてた。ホントの父親みたいだなって…なんか泣きそうになった。…参ったよ。」
「…うん。」
「…その時、リュウがすごい鳴いててさ。リュウにも会わせてもらったんだ。」
「カズくんの匂いに気が付いたのかもね。」
「…ん。で、その時…リュウにお願いしたんだ。今日の夜、あなたをココに連れてきてって。」
「……だからさっき、リュウにありがとうって言ってたんだ。」
「…ん。そう。…… ココで会いたかったから。麗香と。…退院したのも秘密にしてもらったんだ。皆んなに。」
「そうだったんだね、、あっ….. カズくん……あのね…ティラミス、、」
非常に困った顔して言葉に詰まる麗香。
可愛いから…またイジワル言いたくなる。
「…傷付くよな…あんなふうに忘れられてさ。」
「…ごめんなさい。すっかり忘れてて…あんな大切なもの…ごめんね。」
そんなに悲しそうな顔しなくても……
「…いいよ。そんなの。……またいくらでも作ってあげるから。どうせ食べらんないし。」
イジワル言ったのはオレなのに、、
……すぐにフォローしてしまう。
「……えっ？」
「ん？なに？」
「……まさか捨てちゃったの？」
「いや、まだだけど。」
「どこにあるの？」
「……オレんち。」
「よかった?」
「……あのさ、、まさかとは思うけど。食べる気じゃあないよね？」
「……もちろん、食べるよ。」
「……ＪからLINEで連絡あったけど。まさかホントに食べる気とは……いくら業務用の冷凍庫だからってさ、限界あるよ。」
「……カズくんは食べなくても、私は食べるよ。」
「あなたにお腹壊されるの、やなんですよ。しかもさ、オレの作ったケーキよ。余計やでしょ。」
「……カズくん。ティラミス、ありがとう。凄くね……嬉しかった。」
オレの話を全く聞いてないみたいに、
涙を瞳にためて、お礼を言う麗香。
「……続き、しよう？」
「……？」
「……誕生日の続き。」
涙目のあなたが微笑む。
オレも……笑ってた。
「……ティラミスも食べようね？」
「……そこは、とりあえず置いといて…うちにおいで。」
「えっ？ 今から？」
「ん。今から。……あの時も、うちに来る予定だったでしょ？」
「……うん。」
あなたがギュッーっと胸に抱きついてきた。
だから、しっかり抱きしめる。
誕生日のお祝い。
サプライズは、
まだまだあったんだよ…
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