戦争 ハート&アクション

　それで、我が国が戦争を仕掛けたのは、そのように誘導されたからで、米国はどうしても戦争したかった、あらゆる手を使って誘導したのだから、我が国は悪くない、という議論をする人がいる。

　こういう話を聞いて「そうだったのか、目からウロコ」という人も後を絶たない。戦後は骨の髄までお人好しの人が大量生産された。朝日を読んでる知人も「そうだったのか」と言っていた。

　第二次大戦は民主主義国と全体主義国の争いなどではない。経済的利害の衝突なのだ。指定暴力団の縄張り争いと言ってもたいして変わらない。

　戦争を始めたのがいいとか、わるいとかではない。倫理や道徳ではなく、合理的思考が出来るか出来ないのかの問題だ。つまり悧巧か馬鹿かの問題だ。一敗地に塗れば何が有っても御無理御尤も、仰せの通りでございます、となるのが戦争だから、勝てる見込みのない戦争を始める、引きずり込まれるのが可笑しい。

　負ければ相手がどれほど不法不当だろうが、受け入れざるを得ない。それが戦争だ。

　戦って酷い目に遭うか、戦わずして屈辱を味わうかの選択だ。　
　　考えねばならないのは、合理的でない意思決定をしてしまうメカニズムだ。この点において、我が国は戦前と殆ど変わっていない。

　 戦前の無思慮、不合理な意思決定が少しでも改善されたか？。国論を正しく導いたことが殆ど無いマスコミや権力を奪取したい連中の煽り、国論を分断したい外国勢力の情報宣伝工作に容易に乗せられてしまう人々が減ってるのか。