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読みきりだった
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お気に入りにしていただいたようで
しばらく書くつもりです
BOOK STORE EP-9
会場のあるホテルに着くと翔さんが言っていたように置いて行かれてしまい
自分はスーツになった姿の翔さんを壁側の離れた場所で見つめていた
あの古い本屋の奥で
ただ机の灯りだけで本を読み、何かを書いている
オレの中の翔さんはそれだけ
だからあんな風に多くの人にかこまれ笑顔の彼を見るのが不思議でしかなく違う人のよう
「 翔さん・・ 」
思わず声にして
自分の中の彼を呼んでみた
沢山の楕円のテーブル
白いクロスがかけられその上にはグラスを染めるワインやカクテルが置かれている
自分はまだこの世界に入ったばかりで、ただ本が好きな新人
翔さんの出会いも新人であるオレが仕事に失敗し偶然に出会えた奇跡で
彼を知る人は皆、彼を立てとても気を使っているように見えた。社内の先輩に聞いてもそのうち分かると実際の翔さんを教えてくれない
オレがこの道を歩いて行くのなら
いつかその存在に気付き声を出せないほどに驚くのかな
だけど誰からも聞きたくない
もう良い
オレはオレの足で翔さんに近づき
その目で彼を尊敬する人として側に居たい
前を通り過ぎる三度目のウェイターがグラスを進める
顔を知る人間も居なければ
紹介される予定もない
受賞者の本は読んで来たけれど、何処かの大学講師が片手間に書いたような。オレには面白みのない本だった
あの店に並べるようなレベルじゃない
あそこにある本は全部、翔さんの分身みたいに良くて。オレは夢中になる
白いワインはシャンパンらしく、とてもくちあたりが良い
ぼんやりとした景色の中で壇上にあがる翔さんの姿。スーツは借り物だと言っていたけれど、とても似合ってる
立て続けに違う種類を飲んだせいで頭の奥がかすかに痛み、顔が熱い
「 大丈夫ですか?部屋に戻れます? 」
その声は連れて来てくれた、あの山下さんで。オレは思わず自分の手持ち無沙汰に恥ずかしく大丈夫ですと壁で自分を支え、まるで暗闇のダンジョンのように部屋に戻る事にした
翔さんの助手、
ただそんな位置でしかなく。今、自分が部屋に戻っても誰も気にしない
だから部屋で待っていよう
そう思い荷物を置いた部屋に向かおうと会場の出口を探した
すぐそこの筈なのに
足元がふらつき床がグニャりと深くなる気がする。おかしいよこんなの
まるでオレが・・
分かってるクセに翔さんに嫉妬してるみたいだ
膝が緩くなり片膝を折って座り込んでしまう、ざわつく室内に視線は全部翔さんにあるのに
情けなくなりうつむくと音が急に自分に近づくように大きな音をたて何かが落ちるような音がする
< ではこの辺りで、この度は受賞おめでとうございます
声だけは聞こえる
大好きな彼の声だから間違えない
だけどあんなにも視線が集中する中で
音がしたのは壇上から階段を使わず降りオレに駆け寄ったから
急にふわりとした感触
「 バカ、飲み過ぎ 」
怒られて、だけど酔いのせいで謝れず嫌な自分が出てしまう
「 バカですよ、
先生の助手でさえ上手く出来ないんですから 」
渡す名刺でさえ
翔さんの立場を考えればありえないぐらい若過ぎた
その場でオレを抱きしめたまま
会場を出て行く、視線の端に見えたのは
多分、そんな事を絶対にしないと思う彼がオレを抱き上げ連れて行こうとしたからだと思う
「 やめて下さい、みんなに見られてるのに 」
「 何か勘違いしてないか? 」
部屋に到着し
自分のスーツからカードキーを出せと顔で合図をされる
小さなキー音にカチリと音がして
二人で過ごすには狭い室内、ベッドしか無いような場所が余計に意識をかき立てる
部屋に着いたのに抱き上げたままベッドに降ろしてくれない
「 何も勘違いしてません、だってオレ 」
「 だってじゃねぇよ。お前が居なきゃ・・あんな挨拶なんてしてない 」
意味が分からなかった
強く抱きしめられて頬に唇が触れる
「 それってどういう意味ですか 」
頭の奥が翔さんの熱さで自分が冷えたような気がした
「 お前が見るなら、少しでも良いとこ見せたいだろ。それにこの旅行だって本当はこんなのに絡めたく無かった、でも 」
でもって・・
「 オレを旅行に誘いたかった? 」
「 外で泊まるのは苦手だ、だが雅紀が居るならと思った 」
不器用な言葉に
オレは全部が力の差だと嫉妬していたのに
翔さんからすればそれは良い所を見せたいって
可愛い・・
オレに必死な彼が可愛くて
好きな気持ちがどうしょうもなく溢れる
「 今度はオレから誘います。今よりもっと仕事もして、翔さんに近づいてから 」
「 変わるな、そのままで居てくれ。じゃないと・・ 」
「 じゃないと?なんですか 」
静かにベッドに下ろされオレを見下ろしながらジャケットを肩から外し椅子に投げ
今度はオレのスーツを静かに脱 がしていく
「 お前の目は本物だ、だから急がず育てば良い。でも誰も専属にはするな 」
「 それは、じゃあ翔さんがオレのとこで書いて下さいよ 」
それならオレが、そう言いたかったけど
深く沈む二人の重さにベッドの軋みがゆっくりと船の櫂をこぐように音をたてる
「 お前はオレの場所に迷い込んだ猫だろ?オレにしか懐くな 」
重なった心臓の音は同じように強く
好きだと告白するのに、もっと好きだと返事をされてるように聞こえていた
・・・つづく
なんとか書けた
明日は分かんないんですが
とりあえず
ハシビロコウが可愛かったです
あんな顔半分な見方笑。可愛い
さて夕飯しますか
色々作ってお腹が減らなくて
やっと夕飯です
なう
これからゆっくり
オレ鳴やzero
きか飴、他新章を
アップしてゆきます↓
暗闇のwebサイトだよ♪
-S side-
綺麗な星空 幸せ
思い切り吸い込んだ空気がおいしい 幸せ
売り切れマークが並んで光る自動販売機 幸せ
たくさん歩いても疲れない自分 幸せ
たまたま出会った猫になつかれる 幸せ
ぶつかった自転車が倒れない 幸せ
君が待っている 最高に幸せ
家に着く前から口元は緩みだらしのない顔
君に見られたらキモイと笑われるかな。
でも君の笑顔が大好きだから
それも幸せになる。
君に出会ってから世界が変わった。
世界?みんなは大袈裟だって笑うだろう
でもさ小さな
ほんの些細な日常が全てキセキに思えるんだ。
君に出会う前の人生なんてクソみたいなもんでさ
なついてきた猫にも振り向きもせず
ただただ毎日を
「ただ」生きていた。
今じゃ
のら猫をみるたび
ちゃんと飯食えてるのかな
寒くないかな
熱くないかな
君のように優しい気持ちが溢れ出し
傷付いた猫がいれば
心配になり
優しく手を差し伸べた。
例え逃げられたとしても
笑顔で見送れるほど
俺の心は満ち足りていて
温かくて
「ただ」幸せなんだ。
君に出会えた、あの日から
俺達の人生バカみたいに輝きだす。
バカ
その言葉が愛しく思えるなんて最高に幸せだろ。
「ただいま」
「ただいまー」
今日も泣きそうになってしまう
バカな俺達を許して。
「おかえり」
君は俺達に手を伸ばし
「幸せ」
何度も何度も囁くから
この幸せは永遠に続くものだと3人で確信した。
雅紀の病気は治ったと思っている。
あれから雅紀のおかしな行動はなくなり毎日平和だ。
と思ったけど・・・・・・
バカになることで簡単に解決される事だってあるかもしれない
一生愛し続けます。